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コラム7.大人の発達障がい?

みなさん、こんにちは!
就労継続支援B型事業所
MOARU六条大溝です!
前回のコラムはこちらです!

今回のコラムは
大人の発達障がいについてです。
発達障がいは広く知られていますが、大人の発達障がいについては、
その認識や対応はまだ不十分と言えるかもしれません。

大人の発達障がいとは

 大人の発達障がいとは、大人になってから発達障がいがあるとわかり、日常生活や社会生活において困難が生じている状態です。発達障がいとは生まれながらのものなので、“大人になってから発達障がいになる”というわけではありません。大人の精神障がいに多い特性は以下のようなものです。

 人とのコミュニケーションで言葉や表情などによるやり取りが苦手であることや自分の気持ちを伝えるのが難しかったりする特性があります。また特定のことに強いこだわりを持っていたりします。

 年齢や発達に不釣り合いな注意力、多動性、衝動性が特徴です。注意力を持続させることが難しいため、大切な予定を忘れてしまう、忘れ物や落とし物が多いなどの困難さを抱えています。

 全般的な知的発達には問題がないにもかかわらず、読む、書く、計算するなど特定の学習行為において支障が認められるという特性があります。

 チックとは、本人の意思とは無関係に起こる、素早い身体の動きや発声です。そのため、我慢していても声が出たり、体が動いてしまったりするなどの困難を抱えています。

 話し言葉が滑らかに出ない発話障がいのことです。幼児•児童期に出始めるタイプがほとんどで大半は自然に軽くなったりしますが、成人になっても持続するケースがあります。

困った時には

 日常生活や社会生活のなかで困難を感じたときの対処法や、どのような支援があるかについてご紹介します。

・自分が「大人の発達障がい」かどうかを知りたい時
大人の発達障がいであるかを知るには、医療機関への受診が必要ですので近くの精神科や診療内科で発達障がいの診断を行っているかを問い合わせてみましょう。また発達障害者支援センターという国の事業として運営されている機関を利用するのも手です。無料で相談ができたり、専門的なアドバイスを受けたり、必要に応じて医療機関の紹介を受けたりすることもできます。

・大人の発達障がいについて相談をしたいとき
自分や家族のことなど、大人の発達障がいについて相談したいときには、市区町村の福祉課などでも相談をすることが出来ます。専門的な相談を必要とする際には、発達障害者支援センターへの相談もしてみるといいでしょう。

・大学生向けの大人の発達障がいの相談窓口
近年、各大学では障がい学生支援室が充実してきており、大人の発達障がいのことで悩みがある際には活用することができます。大学によっては、学生相談室などで専門家によるカウンセリングを行っているところもあるようです。

大人の発達障がいで受けられる支援

ここでは、大人の発達障がいはどのような障がい福祉支援を受けられるのかについて解説していきます。

 発達障がいのある方が障がい者手帳を取得する際には、療育手帳か精神障害者保健福祉手帳のどちらか、もしくは両方を選択することになります。
 受けられるサービスとしては障がい者雇用求人の応募が可能(手帳取得後も一般求人への応募が可能)、公共施設や交通機関などで実施されている割引やサービスを受けられるなどがあります。

「自立支援医療制度」とは、精神疾患の治療にかかる自己負担額を軽減できる制度です。
公的医療保険による医療費の自己負担額は通常3割ですが、この制度を利用すると1割まで軽減されます。この1割の負担が過大なものとならないように、世帯所得などに応じて1ヵ月あたりの自己負担額に上限が設けられています。また対象者は一定以上の症状を有する精神疾患の治療のため、医療機関に通院している方になります。

 申請方法ですが、利用には診断書による審査が必要です。精神障がい者保険福祉手帳を取得する意思がある場合には、併せて相談するのがお勧めです。提出する診断書が手帳取得用の1枚で済むなど、申請手続きが簡略化できます。
 診断書の作成後には、お住まいの市区町村の担当窓口で必要な申請書類を受け取り、記入後、担当窓口へ提出します。

まとめ

大人の発達障がいの種類や症状の程度は一人ひとり異なります。
悩みや困りごとがある際には、一人で抱えこまずに、
相談窓口の利用や、医療機関での受診をお勧めします。

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